LIMEX

FAQ

LIMEXについて

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LIMEXは、石灰石(炭酸カルシウム)などの無機物を主原料(重量比50%以上の含有)とし、ポリプロピレンやポリエチレン等の熱可塑性樹脂を配合・混練した、無機フィラー(填料)分散系の複合材料です。
LIMEXは、一般財団法人日本規格協会が発行するJSA規格「無機物を主成分とする無機・有機複合マテリアル(JSA-S1008)」に該当します。主原料となる石灰石に対して、組み合わせる樹脂は多様な可能性があり、植物由来樹脂を配合した「Bio LIMEX」の素材開発も実現しています。
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LIMEXは大きく分けて、ペレット状の「LIMEX Pellet」、シート状の「LIMEX Sheet」として提供されています。LIMEX Pelletは、インフレーション成形や射出成形など多様な成形方法に対応しているため、既存のプラスチック製品の成形設備を活用いただけます。袋や文房具といった従来のプラスチック製品を代替することができます。LIMEX Sheetは印刷や加工を施すことで、冊子やメニュー表、パッケージなどの紙製品の代わりに使用することができます。また、真空成形グレードのLIMEX Sheetを使用することで、食品容器や飲料カップ、工業用トレー等のプラスチック製容器の代替品を成形することも可能です。
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英語で石灰石を意味する「LIMESTONE」の「LIME」と、無限の可能性を意味する「X」を組み合わせた造語です。「LIMEX」は、株式会社TBMが所有している登録商標です。
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従来の汎用プラスチックは石油から作られた樹脂が主原料となっていますが、LIMEXの主原料は石灰石です。一般財団法人日本規格協会が発行するJSA規格では、LIMEXは「無機物を主成分とする無機・有機複合マテリアル(JSA-S1008)」と定義され、プラスチックの容器包装を対象にした「容器包装リサイクル法」の特定事業者の再商品化(リサイクル)義務の対象外とされています(日本規格協会のお知らせ参照)
一方、2022年4月より施行された「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律(プラ新法)」においては、プラスチックを一部でも含む製品は「プラスチック使用製品」と規定されているため、LIMEX製品も「プラスチック使用製品」に該当し、リサイクルの対象となります。

普通の紙(一般紙)は木材パルプを主原料として作られていて、日本工業規格 (JIS) でも紙は「植物繊維その他の繊維を膠着させて製造したもの」と定義されており、石灰石を主原料とするLIMEX製品は該当しません。
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LIMEXは、TBMが日本国内で自社開発(特許取得)した「素材」の名称です。一方、ストーンペーパーとは、台湾メーカーが開発した紙の代替として使用される「中間製品」の名称で、LIMEXとはその位置づけも基本特許も異なります。LIMEXの中間製品としてはプラスチックの代替となるLIMEX Pellet、紙の代替となるLIMEX Sheetがあり、それぞれ多様な成形方法に対応し、印刷物や袋、各種プラスチック製品の代替品などさまざまな最終製品に加工できます。
素材名 中間製品名 用途 最終製品の種類(製品例) 製造国・
石灰石の
原産地
印刷物
(名刺)
真空成形品
(食品容器)
射出成形品
(スマホケース)
インフレーション
(レジ袋)
LIMEX LIMEX Pellet プラスチック代替 日本・ベトナム
LIMEX Sheet 紙代替
なし ストーンペーパー 紙代替 台湾・中国

主原料の石灰石について

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LIMEXの原料である石灰石は、世界中で豊富に存在し、日本でも100%自給自足*1できる資源です。枯渇リスクは極めて小さいと目されています。豊富な石灰石を用いることで、プラスチックや紙を製造する際に必要とする石油や木材、水などの枯渇リスクが高いとされる希少性の高い資源の利用を抑え、地球規模で資源保全に貢献できます。

*1 石灰石:2020年度、国内生産量:1億2,955万トン、出荷量(消費量):1億2,328万トン、輸出:626万8,000トン、輸入:43万2,000トン、出典:石灰石鉱業協会2020
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日本における石灰石の用途を多い順に並べると、セメント(約5,815万トン:47.1%)、骨材(約2,842万トン:23.0%)、鉄鋼(約1,575万トン:12.7%)、石灰(約899万トン:7.3%)、道路(約291万トン:2.4%)、その他(約905万トン:7.3%)*1となります。なお、従来の紙の製造工程にも白色度を高めるための塗工剤や透け防止のための填料*2として、石灰石由来の軽質炭酸カルシウムが使用されています(文献によって値に幅はありますが、60~90万トン/年と言われています)。

*1 石灰石鉱業協会 2020
*2 製紙業では、パルプの漂白剤(次亜塩素酸カルシウム)の原料としても石灰が使用されています。
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2020年時点で白石工場と多賀城工場の生産量から算出すると、当社のLIMEX製造による石灰石の使用量は年間約1.9万トンです。(石灰石を60%含むLIMEXの場合)。仮に、日本国内で生産される全ての印刷・情報用紙(781.1万トン〈2018年〉*1)をLIMEX Sheetで置き換えた場合、必要な石灰石は約472万トンとなり、日本国内における石灰石の年間出荷量の約3.6%に相当すると見込まれます。

*1 日本製紙連合会
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2020年時点で白石工場と多賀城工場の生産量から算出すると、TBMのLIMEX製造による石灰石の使用量は年間約1.9万トンです。(石灰石を60%含むLIMEXの場合)。仮に、日本国内で生産されるプラスチック樹脂生産量のうち、全体の約46%を占めるポリエチレンとポリプロピレン(450万トン.〈2019年〉*1)をすべてLIMEX Pelletで置き換えた場合、必要な石灰石は約442万トンとなり、日本国内における石灰石の年間出荷量の約2.3%程度です。

*1 一般社団法人プラスチック循環利用協会「2020年 プラスチック製品の生産・廃棄・再資源化・処理処分の状況」
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製造工場や用途によって異なりますが、地産地消の実現を目指して調達先を選定しています。例えば、当社の白石工場(宮城県・白石市)では東北地方の石灰石を使用しています。調達元としているサプライヤーは、環境マネジメントシステムを有するなど、当社の環境・社会配慮の方針についても協力いただいています。

LIMEX製品の特徴

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主原料(重量比50%以上の含有)として石灰石を用いることで、石油由来プラスチックの使用量を抑えているため、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)など一般的なプラスチックと比較して、原材料の調達から処分(焼却)までのライフサイクル全体でCO2排出量*1を約57%削減できます。 TBMでは、ライフサイクルアセスメント(LCA)という科学的な手法によって、製品の一生(ライフサイクル)で生じる環境影響の程度を算定し、素材開発に活かしています。LCA実施時には、客観性の担保のため、一般社団法人サステナブル経営推進機構などの第三者専門機関の支援を受けています。

*1 同体積の素材が燃焼した場合のCO2排出量
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LIMEXは、石灰石を主原料としながらもプラスチックと同等程度の品質を保っているいう点で、石油由来プラスチックの使用量を減らすという目的には十分に資する素材と言えます。減プラスチックという時代の要請に加え、リサイクルしやすいという点でもメリットは大きいと考えます。また、石灰石と植物由来樹脂を用いたBio LIMEXであれば、石油由来プラスチックの使用量をさらに大きく減らすことが可能です。
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木材パルプを原料にした紙と比べると、LIMEXは原料や製造工程において木材を必要とせず、水は機械の冷却水程度にしか使用しないため、森林や水資源の保全に貢献できます。紙の生産国では製造における水資源の確保、また排水による水質汚染対策が求められていますが、水をほぼ必要としないLIMEXは、水資源が乏しい国や地域でも製造ができ、製造工程において汚染された排水が出ません。

性能としては、耐水性と耐久性を備えており、メニュー表や名刺、屋外広告物などの様々な用途に活用されています。現在シールラベルや雑誌などの印刷物の用途拡大に向けて、さらに薄いLIMEX Sheetを開発しています。なお、ティッシュペーパーやトイレットペーパーのような吸水性が必要な用途には適していません。
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現在のLIMEXは海洋分解性を有していませんが、TBMは現在、株式会社ダイセルと共に、主原料となる石灰石と、酢酸セルロースなどを組み合わせた新素材「海洋生分解性LIMEX(仮称)」の開発を進めています。また併せて、LIMEX製品を海洋へ流出させないための回収・リサイクルの仕組みづくりも推進しています。
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現在のLIMEXは生分解性を有していませんが、TBMでは資本提携している韓国SKグループの化学素材大手SKCと、生分解性LIMEXの事業化を推進するジョイントベンチャー「SK TBMGEOSTONE Co., Ltd」を設立するなど、生分解性を有したLIMEXの素材開発を複数のパートナー企業と連携して進めています。また、グループ会社のバイオワークス社でも改質ポリ乳酸コンパウンドPlaXを開発してます。

資源循環について

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[事業者の方へ]
LIMEX製品をご利用いただいている事業者の皆様に、事業所からの直送もしくは既存物流の仕組みを活用してTBMの再生拠点に返送いただく仕組みを構築しています。回収・リサイクルに関するお問い合わせはこちら

[一般消費者の方へ]
TBMでは各自治体や協力会社と連携し、独自に回収BOXの設置を進めております。LIMEX製品は、「容器包装リサイクル法」が定める「容器包装プラスチック」の対象外ですが、「プラスチック資源循環促進法」においては「プラスチック製品」に該当します(詳しくは「LIMEXとプラスチックや紙との違いは何ですか?」をご覧ください)。資源ごみとしての扱いは、お住まいの自治体のルールに従ってください。

※使用済みのLIMEX製品は、古紙回収には混ぜないでください。
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LIMEXはリサイクル時の物性劣化度合いが一般的なプラスチックより小さいため、リサイクル、アップサイクル(元の製品よりも価値の高いものに再製品化すること)性に優れています。
セブン&アイ・フードシステムズが運営するカフェ業態「麴町珈琲」で使用された LIMEX 製のメニューを回収し、デニーズ店舗で使用されるドリンクバー用のトレーに再製品化した例、セブン-イレブン・沖縄で使用された Bio LIMEX Bag を回収し、ランチプレートに再製品化して地元の児童養護施設に寄贈した例、LIMEX Sheetが採用されているTANAKA ホールディングスの CSR 報告書の過年度版を回収し、飲料等を置くコースターに再製品化して田中貴金属グループの全従業員に配布した例など、これまでに多くの取り組みがあります(詳しくは、資源循環プロジェクトとはをご参照ください)。
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TBMが開発・製造・販売する、再生材料を50%以上含む素材です。TBMは、LIMEX製品や、世の中に流通しているプラスチック製品が、CirculeXの原料として再生利用され続ける資源循環モデルの実現を目指しています。
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TBMは2022年秋、神奈川県横須賀市において、使用済のLIMEX製品及びプラスチック製品を原料とし、中間製品である再生ペレットを製造するリサイクルプラントの運営を開始する予定です。使用済みのLIMEX製品を、従来はその多くが焼却・埋立処理されてきたプラスチック製品と共に一括回収し、近赤外線自動選別機によって、LIMEXとプラスチックを選別し、再生することができます。
リサイクルプラントの所在地であり、「横須賀市ゼロカーボンシティ」を宣言している横須賀市とは、使用済みのLIMEXや廃プラスチックをマテリアルリサイクルする実証実験を共に進めており、今後も自治体や事業会社と連携し、独自のリサイクルスキームの構築を目指しています。
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TBMが提供する、一般消費者向け及び事業所向けのLIMEX製品やプラスチック製品の資源循環をコーディネートするサービスです。国内外で問題となっている廃プラスチックの課題に向き合い、サーキュラー・エコノミーの実現を目指しています。
まずは、オフィス等の事業所を対象とした従業員参加型の資源循環サービスを構築する「MaaR for business」がスタートしています(詳しくは「MaaR for business ヘルプセンター」参照)。

LIMEX製品の処分について

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TBMは、LIMEX製品を廃棄物として処分するのではなく、資源として再生していく取り組みを進めております。詳しくは「資源循環プロジェクトとは」をご参照ください。

[事業者の方へ]
(リサイクルする場合)
ご不要になったLIMEX製品については、資源として回収させて頂くことを検討しますので、お問合せフォームにご相談ください。

(廃棄する場合)
事業系廃棄物として処分する場合は産業廃棄物として処理してください。
LIMEX製品は可燃です。お住まいの自治体のルールに従い処理してください。

[一般消費者の方へ]
(リサイクルする場合)
TBMでは各自治体や協力会社と連携し、独自に回収BOXの設置を進めております。自治体によっては、使用済みのLIMEX製品とプラスチック製品を一括回収し、リサイクルプラントで自動選別する仕組みにも取り組んでいます(「自社でもリサイクル事業に取り組んでいるのですか?)参照)。
「容器包装リサイクル法」が定める「容器包装プラスチック」の対象ではありませんが、「プラスチック資源循環促進法」においては「プラスチック製品」に該当します(詳しくは「LIMEXとプラスチックや紙との違いは何ですか?」をご覧ください)。資源ごみとしての扱いは、お住まいの自治体のルールに従ってください。

(廃棄する場合)
LIMEX製品は可燃です。廃棄する場合は、お住まいの自治体のルールに従い処理してください。

*LIMEX製品は、古紙回収には混ぜないでください。
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LIMEXは焼却できます。焼却時のCO2排出量*1については、主原料(重量比50%以上の含有)として石灰石を用いることで、石油由来プラスチックの使用量を抑えているため、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)を100%使用したプラスチック製品と比較して約58%削減できます。

*1 同じ体積で比較した場合
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TBMから取引先の企業の皆様へはLIMEX製品のブランドマネジメント及び製品識別の観点から「LIMEX Brand Logo Mark Guideline」をご案内しています。

LIMEXのロゴやLIMEX製品であることの訴求表示が製品に表示されているかをご確認ください。TBMは、製品の使用者に対してLIMEX製品であることを示す訴求表示を推奨しています。
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紙のリサイクルにおいては、カバンや靴などの詰物、防水加工された紙容器、感熱紙、ラミネート紙、宅配便の伝票などのカーボン紙、写真等の印画紙、不織布など製紙原料に適さないものが多く存在し、紙代替製品である LIMEX も紙に再生することはできません。回収後の分別・再生工程の中で少量の異物は除去される仕組みがありますが*1 、使用済みのLIMEX製品は古紙回収には混ぜないでください。 TBMは、古紙リサイクル業者との連携を深めると同時に、LIMEXの普及と並行して、LIMEXのみの分別・回収・再生の仕組みの確立を目指しています。(リサイクル方法のFAQのパート)を参照ください。

*1 古紙ハンドブック2021|公益財団法人古紙再生促進センター
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LIMEXに限らず、紙として再生できないため古紙回収において対象外とされている製品は多く存在します(「LIMEXを紙と一緒に混ぜて捨てても大丈夫ですか?」参照)。使用済 LIMEX は古紙回収には出さないよう注意喚起していますが、他の禁忌品と同様、古紙回収時に混ざったとしても、LIMEXは古紙再生工程において効率良く除去することができるため、再生品製造に障害をもたらす可能性は極めて小さいと考えています。筑波大学の江前教授のご支援により、同大学の化学パルプ用(古紙繊維にも適用)の標準離解機を使用させていただき、JIS8220-1の方法により離解したところ、上質紙及びコート紙の印刷古紙は完全に離解できましたが、LIMEX Sheetはほぼ原形のままで、離解終了後、すべて回収できました。

その他

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