プレスリリース

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TBM、温室効果ガス排出量を可視化する クラウドサービス「ScopeX」の正式版を提供開始

~8月31日より幕張メッセで開催される「脱炭素経営EXPO」に出展~

株式会社TBM(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:山﨑敦義、以下TBM)は、CO2を含む温室効果ガス(GHG)排出量を可視化するクラウドサービス「ScopeX(スコープエックス)」(正式版)の提供を開始しました。

2022年4月4日の東京証券取引所(東証)の市場区分再編により、新設された「プライム市場」に上場する企業は気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)提言に沿った、気候変動によるリスク情報の開示が実質的に義務付けられました。「スタンダード市場」と「グロース市場」も例外ではなく、開示が推奨されています。しかし、環境関連データの収集から算出プロセスまでを管理できる⼈材の確保が難しいという企業の声もあり、企業活動全体のGHG排出量を一元管理できる、操作性に優れたツールが求められています。

ScopeXは、今年の2月にβ版をローンチ以降、サービスの導入企業数やGHG排出量の削減施策パートナー数を伸ばしてきました。また、北九州市が主催するスタートアップ支援プログラム「KITAKYUSHU SDGs STARTUP ECOSYSTEM PROJECT」にも採択されています。ScopeXを使用することで、原材料調達、製造、物流、廃棄等、一連の事業活動から発生するGHG排出量を把握し、優先的に削減すべき対象を特定することができます。専門知識がなくても直感的に入力できるユーザーインターフェースとなっており、複数拠点の環境関連データを一元管理できるため、担当者の作業工数を軽減することにつながります。また、データに基づいて温室効果ガス排出量を削減していくに当たり、輸送・製造・廃棄などの各工程から、自社に合った観点による削減施策をお選びいただける機能もあります。

ScopeXサービスサイト:https://tb-m.com/lp/scopex_2208/
KITAKYUSHU SDGs STARTUP ECOSYSTEM PROJECT: https://sep-k.com/

TBMは、8月31日(水)~9月2日(金)に幕張メッセで開催される「脱炭素経営EXPO」に出展します。ScopeXを実際に体験できる展示内容となっており、その場でトライアルキャンペーンにご加入いただけます。
脱炭素経営EXPO:https://www.decarbonization-expo.jp/ja-jp.html


ScopeXの特長

本サービスで算出するGHG排出量と報告項目は「GHGプロトコル*」に基づいています。プロトコルでは、企業活動で排出されるGHGは、直接排出(Scope 1)と間接排出(Scope 2)、バリューチェーンで排出されるGHG(Scope 3)に分けられており、Scope3には廃棄物、輸送など、15のカテゴリが存在します。ScopeXは、Scope 1-3にかかる企業活動のデータを入力いただくことで、会社全体のGHG排出量の算出が可能となり、拠点ごとの分析や拠点間の比較をすることができます。
*GHGプロトコルとは、国際的に活用されているGHG排出量の算定、報告の基準です。

特長1 作業工数と経費の削減
環境関連データの収集・算出までを一気通貫で管理できるため、社内の作業工数を減らすことができます。また、情報管理を内製化できるため、外部委託費用を削減することも可能です。

特長2 情報可視化で企業価値を向上
ScopeXを通じて環境関連情報を可視化することで、投資家をはじめステークホルダーの信頼を勝ち取ることができ、企業価値の向上につながります。

特長3 豊富な削減施策でGHG排出量を削減 GHG排出量の削減方法を模索している企業と、そのソリューションを持ち合わせている企業をマッチングする機能も有しています。


開発背景

TBMはこれまで、ライフサイクルアセスメント(LCA)という分析手法を用いて、製品の原材料調達から廃棄に至るまでのライフサイクルにおける環境影響を算定し、石灰石を主原料とした素材「LIMEX(ライメックス)」や再生材料を50%以上含む素材「CirculeX(サーキュレックス)」の素材開発や生産改善に活かしてきました。また、ハコベルコネクトCO2算定支援サービスを先行導入してLIMEXの輸送におけるScope3の可視化に取り組み、2021年度CDPではScope3まで算出、「気候変動」で「B」スコアを獲得するなど、自社のバリューチェーンで排出されるGHG抑制に努めてきました。TBMが擁するサステナビリティ専門部署は、企業のカーボンニュートラルに向けた支援も実施しており、その知見やGHG排出量を把握するノウハウを活用し、脱炭素社会の実現に向けた企業活動を支えるクラウドサービスScopeXを開発するに至りました。