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TBM、石灰石を主原料とする「LIMEX Sheet」が WDIグループの運営する「添好運(ティム・ホー・ワン)」のメニュー表に採用

~100%再生可能エネルギーで製造された水と森林資源を守る、ラミネート加工が不要なメニュー表~

株式会社TBM(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:山﨑敦義、以下TBM)は、株式会社WDI(本社:東京都港区、代表取締役:清水謙、以下WDI)が運営する香港でミシュラン一つ星に輝く香港点心専門店「添好運(Tim Ho Wan/ティム・ホー・ワン)」日本国内店舗(日比谷店・新宿サザンテラス店)のメニュー表に、石灰石を主原料とする「LIMEX Sheet(ライメックスシート)」が採用されたことをお知らせいたします。

LIMEX Sheetは普通紙と比較し、製造時に必要とされる水使用量を大幅に削減でき、製品の原料に木材パルプを使用しない為、森林資源の保全にも貢献できます。また、耐水性を付与するために紙とプラスチックフィルムを貼り合わせるラミネート加工等を必要とせず、単一素材で設計された製品と同様、再資源化が可能です。既に大手の飲食チェーンにてLIMEX Sheetを使用したメニュー表が採用されている他、事業者や消費者と連携し、既存のリサイクル設備を活用したLIMEX Sheetのマテリアルリサイクルの取り組みが進められています。

この度は、添好運にLIMEX Sheetのリサイクル性と環境性能を高く評価いただき採用に至りました。今後TBMは、環境配慮型の製品であるLIMEX Sheetの販売を強化し、パートナー企業と共にLIMEX製品の回収及びマテリアルリサイクルを推進して参ります。

LIMEX Sheet詳細:https://tb-m.com/limex/products/


背景

通常、紙を生産するには、その製造時に水資源と紙の原料に森林資源を必要とします。一方、2050年までに世界人口の51%が高い水リスク*1に陥る可能性が予想され、2015年以降毎年約10万平方キロメートル*2の天然林が失われるなど、水と森林資源に対する企業の対応が求められています。2021年11月に開催されたCOP26(第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議)では、「森林と土地利用に関するグラスゴー首脳宣言」が発表され、日本を含む100カ国以上(世界の森林の86%を占める)が2030年までに森林破壊を無くすという目標に合意しました。
*1 WWF “Water Risk Scenarios”(2020)|*2 FAO “Global Forest Resources Assessment 2020” (2020)


LIMEX Sheetをメニュー表に使用した場合の特長

LIMEX Sheetは、溶融状態の複合体であるLIMEX(炭酸カルシウム等無機物を50%以上含む、無機フィラー分散系の複合素材)をTダイから押出し、シート状に成形したのち、延伸加工によってシート内部に白さや軽さを生み出す空孔構造を形成しながら製造します。LIMEX Sheetは、実質「100%再生可能エネルギー」「CO2排出係数ゼロ」の電力を使用している白石工場と多賀城工場で製造されています。

特徴 1 水や森林資源、石油由来プラスチックの削減に貢献
LIMEX Sheetは普通紙と比較し、製造時に必要とされる水資源をほぼ使用せず、製品の原料に木材パルプを使用しないため 、枯渇リスクのある資源の保全に貢献できます。 また、耐久性と耐水性に優れているため、ラミネート加工等を必要とせず、石油由来プラスチックの使用量も削減できます。

特徴 2 加工工数とコストの削減
LIMEX Sheetは耐水性に優れている為、ラミネート加工などを施す必要がありません。加工工数の短縮が可能な為、ラミネート掲示物と比較し、コストダウンも見込めます。

特徴 3 鮮明な印刷と上質な質感
LIMEX Sheetは、高級感のあるマットで上質な質感が特徴です。色の再現性に優れている為、飲食店のメニュー表の利用に適しています。

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