プレスリリース

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石灰石を主原料とする「LIMEX Sheet(真空成形グレード)」が、おとうふ工房いしかわの豆腐容器に採用

~プラスチック使用量を約23%、2023年1月より販売開始予定~

株式会社TBM(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:山﨑敦義、以下 TBM)の「LIMEX Sheet(ライメックスシート)」(真空成形*1グレード)が、株式会社おとうふ工房いしかわ(本社:愛知県高浜市、代表取締役:石川伸、以下 おとうふ工房いしかわ)のトップブランド「究極のきぬ」と「至高のもめん」シリーズの豆腐容器に採用されました。2023年1月より、おとうふ工房いしかわの直営店や全国のスーパーなどで販売が開始される予定です。

従来のプラスチック容器からLIMEX Sheetを使用した容器に切り替えることで、プラスチック使用量を年間約23%、温室効果ガス排出量を約11%削減することができる見込みです*2。LIMEX は単一素材で設計された製品と同様、既存のリサイクル設備でも再生利用ができます。今後TBMとおとうふ工房いしかわは、愛知県内の資源循環を促進すべく、LIMEX製豆腐容器の回収システムを構築して参ります。

*1真空成形とは、プラスチックの薄板を加熱して軟らかくした後に、金型に真空吸引して密着させることで成形する、従来からプラスチックの成形に用いられてきた方法。
*2 TBMによるLCA(原材料調達~処分までの環境負荷の算定)より。製造条件によって変動の可能性あり。参考値であり保証値ではありません。


背景

気候変動問題や諸外国の廃棄物輸入規制強化などへの対応を契機として、国内におけるプラスチックの資源循環を一層促進する重要性が高まっています。こうした背景を踏まえ、国内では2022年4月1日より「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」*3が施行されました。これにより、プラスチックを使用する事業者は、代替素材や再生プラスチックの使用、再資源化などが求められています。

豆腐の流通には、食品安全の観点から品質保持と製品特性上、耐水性・耐熱性が求められ、プラスチック素材の容器が用いられてきました。豆腐は日常的に食べられる食材であり、その容器のプラスチックの使用量削減は、持続可能な食の提供に不可欠であり、解決すべき課題のひとつであるとおとうふ工房いしかわは考えています。農業・環境・文化・地域を企業理念に掲げるおとうふ工房いしかわは、環境負荷軽減に向けた取り組みを通して、持続可能な社会づくりの実現を推進しており、このたびはLIMEXの環境性能を評価いただき採用に至りました。
*3 プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律とは、プラスチックを使用する製品の設計、使用、処理等すべてのプロセスで、リデュース、リユース、リサイクル、リニューアブル(再生可能)などによって資源循環を促進するための法律です。


LIMEX Sheet(真空成形グレード)の特長

特長1 既存の成形機で加工可能
LIMEX Sheet(真空成形グレード)の加工には、特殊な設備を必要とせず、既存のプラスチック成形機を使用できます。通常、無機物の配合率が多ければ多いほど、加工が難しくなると言われています。しかし、LIMEX Sheet(真空成形グレード)は、飲料カップなどの深絞り加工にも対応しています。

特長2 石油由来プラスチック使用量とCO₂排出量を削減
LIMEX Sheet(真空成形グレード)は、ポリプロピレン(PP)シートと比較し、石油由来プラスチック使用量を削減できます。また、原材料調達から処分(焼却)までの製品ライフサイクル全体で、CO₂を含む温室効果ガスも削減することが可能です。

特長3 幅広い用途への活用が可能 LIMEX Sheet(真空成形グレード)で成形された容器は耐熱性に優れ、電子レンジでの加熱にも対応可能です(耐熱温度:130度)。