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シンジケートローン及び資本性ローンの協調融資により 総額36.2億円の長期融資契約を締結

~環境負荷低減に資する取り組みを評価、JCRよりグリーンローン評価の最上位「Green 1」を取得~

株式会社TBM(本社:東京都中央区、代表取締役CEO:山﨑敦義、以下TBM)は、2021年3月31日付けで、株式会社南都銀行(本社:奈良県奈良市、頭取:橋本隆史、以下南都銀行)を幹事行に、地方銀行10行によるシンジケートローン※1と、政府系金融機関(株式会社商工組合中央金庫、株式会社日本政策金融公庫)との協調融資による、総額36.2億円の長期融資契約を締結したことをお知らせいたします。本シンジケートローン締結に対しては、株式会社日本格付研究所(本社:東京都中央区、代表取締役社長:髙木祥吉、以下JCR)よりグリーンローン評価として最上位となる「Green 1」の評価を取得しました。

今後もTBMは、金融機関との連携を通じて、LIMEXなどの環境配慮型の素材および製品の国内外への普及を推進し、事業成長とともに持続可能な社会の実現に向けた取り組みをより一層加速させて参ります。

※1「シンジケートローン」とは、幹事銀行(アレンジャー)が複数の金融機関でシンジケート団を組成し、1つの融資契約書に基づき、同一の取引条件の下で融資を行なう手法。


本借入金の使途について

TBMは、2011年の設立以降、炭酸カルシウムなどの無機物を主原料とする新素材「LIMEX」の開発・製造・販売を推進し、資源保全やCO2排出抑制による気候変動問題への貢献などが評価され、現在国内6,000社以上の企業や自治体で、プラスチックや紙の代替素材として、LIMEXを導入頂いています。また、世界中でニーズが高まる循環型社会の実現に向けて、素材メーカーの領域を超えて、自治体や企業とのパートナーシップを強化し、資源循環モデルの普及を推進しています。

本契約による借入金は、宮城県多賀城市に構える当社の国内第二プラント「多賀城工場」の建設資金および設備の購入資金等に充当します。多賀城工場は、従来からの提携工場によるファブレスでの素材製造だけでなく、自社工場で製造する LIMEX シートおよび LIMEX ペレットの生産体制・品質安定性を向上させ、国内への普及促進と、技術輸出によるグローバル展開のモデルプラントとして、2021年4月より本稼働を予定しています。

<長期融資契約の内容>
借入金額:36.2億円
借入金使途:工場建設資金および設備の購入資金、事業の運転資金
参加金融機関:
【シンジケートローン(24億円)】 南都銀行(アレンジャー)、秋田銀行、四国銀行、山形銀行、岩手銀行、山梨中央銀行、池田泉州銀行、青森銀行、群馬銀行、百十四銀行
【資本性ローン(12.2億円)】 商工組合中央金庫、日本政策金融公庫


JCRグリーンローン評価「Green 1」を取得

TBMは、サステナビリティを経営の核と位置づけて事業を推進しています。「進みたい未来へ、橋を架ける」というミッションの実現に向けて、LIMEXをはじめとする環境配慮型の素材および製品の普及のみならず、被災地での工場建設や雇用創出を通じて社会・経済への貢献を目指しています。TBMにおける環境負荷低減の取り組みは、代表取締役CEOを委員長とするサステナビリティ委員会での意思決定に基づき、サステナビリティの専門部署が中心となって実行しています。

例えば、LIMEXおよびLIMEX製品等のライフサイクル全体で生じる環境影響をライフサイクルアセスメント(LCA)によって評価し、環境影響低減策の検討、影響低減のために導入した技術の効果検証などを行っています。2020年8月には、白石工場で使用する電力を実質100%再生可能エネルギーに切り替え、年間約888tのCO2削減に貢献するなど、環境影響を積極的に低減しています。 今回JCRから、南都銀行を幹事行に締結したシンジケートローン契約に対して、本融資の資金使途である多賀城工場の建設を通じて、LIMEX事業の発展がもたらす環境改善効果、本融資の管理運営体制に対する透明性を評価頂き、グリーンローン評価として最上位の評価である「Green 1」を取得いたしました。

<JCRの評価結果>
本借入金について、JCRグリーンファイナンス評価手法に基づき「グリーン性評価(資金使途)」を“g1”、「管理・運営・透明性評価」を“m1”とした。この結果、「JCRグリーンローン評価」を“Green 1”とした。また、本借入金は、グリーンローン原則および環境省によるグリーンボンドガイドラインにおいて求められる項目について基準を満たしていると考えられる。


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