プレスリリース

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TBM、TOWグループと連携し、「ScopeX」を活用したイベントCO2排出量可視化ツール「EventGX」の開発を支援

~イベントプロデュースの独自ノウハウを組み込み、業界の特性に合わせたカスタマイズを実現~

株式会社TBM(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:山﨑敦義、以下TBM)は、イベント制作の大手企業である株式会社テー・オー・ダブリュー(本社:東京都港区 代表取締役社長:村津憲一、以下TOW)と連携し、イベントCO2排出量可視化ツール「EventGX」を開発したことをお知らせします。

 

本ツールは、TBMが運用するCOを含む温室効果ガス可視化サービス「ScopeX(スコープエックス)」を活用し、TOWグループが持つイベントプロデュースの独自ノウハウが組み込まれた、イベントに特化したCO2排出量可視化ツールです。TBMは本ツールのシステム開発を担当し、TOWがイベント主催者である企業、自治体、団体に向けて「EventGX」を提供していきます。 今後TBMは、CO2排出量の算定に課題を抱える企業や業界に向けては、従来通り「ScopeX」提供し、業界に特化したニーズを持つ企業向けには、今回のようなCO2 排出量可視化に関するシステム開発も行いながら、脱炭素化のソリューションを提供して参ります。

 

背景・目的

TBM は、鉱物由来やCO2由来の炭酸カルシウムを主原料とする環境に配慮した新素材「LIMEX」の国内外への普及、国内最大級のプラスチックのマテリアルリサイクル処理によるプラントの運営及び資源循環プラットフォームの構築・運用に取り組んでいます。2022年から、原材料調達、製造、物流、廃棄など、一連の事業活動から発生する温室効果ガス排出量を算出するクラウドサービス「ScopeX」の提供を開始し、プラスチック関連事業者、農業関連事業者、不動産関連事業者 など、本サービスは様々な業界で採用されてきました。

TOWグループは、多くの人やモノが移動し、多くの資源が消費される企業・自治体・団体が主催するイベントにおいて、限りなく環境負荷に配慮されたイベント制作過程を提供することで、持続可能な社会の実現への貢献を目指しています。2023年2月、イベント制作の過程における環境負荷を点検し、会場選定/移動・運搬/施工・装飾/運営・調達/ケータリング/廃棄・処理のフェーズ毎に最適な環境負荷を低減できるアクションが起こせる「サステなイベントガイドライン」を策定しています。

* TOWグループ「サステなイベントガイドライン」:https://tow.co.jp/sustainaevents/

 

イベントCO2排出量可視化ツール「EventGX」の特長

今回、開発した「EventGX」は、イベントを実施する前段階にイベントのCO排出量を算出することが可能です。イベントの構想段階のCO2排出量を算出・把握することで「サステなイベントガイドライン」を組み入れたプランを再構築することが可能になります。実施後のイベントCO2排出量を算出し、クライアントにレポートすることも可能です。今回使用した排出源単位データベースは、環境省が作成した最新の「サプライチェーンを通じた組織の温室効果ガス排出等の算定のための排出原単位データベース(Ver3.4)」)をはじめとした複数の信頼できるデータベースを参照し、計算方法は「GHGプロトコル*」などの基準に基づいて構築したため、高い一貫性と信頼性を確保しています。さらに、定期的に排出原単位の見直しと更新を行い、最新の数値を利用したCO2排出量の算出結果をレポートとしてクライアントへ提供します。

*GHGプロトコルとは、国際的に活用されているGHG排出量の算定、報告の基準です。

特長1 多様なイベントのCO2排出量の算出に対応

街頭イベント・ポップアップショップ・記者発表会・カンファレンスなど多様なイベントに対応可能

 

特長2 イベントCO2排出量レポートを提供

イベントにおけるCO2排出項目を各原単位と紐づけを行った上、独自の算出フローをオンライン上に構築したことで、算出に抱える負荷と手間とコストを大幅に低減。イベント毎のCO2排出量を容易にレポート化が可能。

 

特長3 イベントCO2排出量の事前予測や環境負荷低減アクション・ソリューションを提供

イベント実施の前段階でも想定されるCO2排出量を算出することが可能。また、当社グループの「サステなイベントガイドライン」に基づき、最適な環境負荷を低減するアクションやソリューションを提供可能。