プレスリリース

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石灰石を主原料とする「LIMEX Sheet(真空成形グレード)」が、吉村化成の食品容器「RidU」に採用

~使用後の容器体積を約70%減らせる、折りたためる環境配慮型容器~

株式会社TBM(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:山﨑敦義、以下TBM)の「LIMEX Sheet(ライメックスシート)」(真空成形*1グレード)が、𠮷村化成株式会社(本社:奈良県香芝市、代表取締役:𠮷村孝勝、以下𠮷村化成)の製造する食品容器「RidU(リデュー)」に採用されました。

RidUは、折りたたむことで容器体積を約70%減らせる特殊な構造*2を採用しているため、使用後に廃棄する際にかさばらず、効率的な収集運搬に貢献できます。大量に食品容器が廃棄されるイベント会場などでの利用に最適です。LIMEXの適度な弾力性が折りたためる構造に適していたこと、また、LIMEXを使用することで石油由来プラスチックの使用量を抑えられる環境性能が評価され、採用に至りました。

LIMEX は単一素材で設計された製品と同様、既存のリサイクル設備でも再生利用が可能であるため、既に複数の自治体や事業者とともに、リサイクルの仕組みを社会に実装する取り組みを始めています。今後は、TBMが運営・管理する国内最大級のリサイクルプラント(2022年秋頃竣工予定)においても、使用済みLIMEX製容器の再資源化を図る予定です。

RidU紹介資料:https://www.yoshimurakasei.co.jp/swfu/d/RidU_2022.pdf 

*1真空成形とは、プラスチックの薄板を加熱して軟らかくした後に、金型に真空吸引して密着させることで成形するプラスチック成形方法の一つです。
*2 𠮷村化成より特許出願中です。


背景

気候変動問題や諸外国の廃棄物輸入規制強化などへの対応を契機として、国内におけるプラスチックの資源循環を一層促進する重要性が高まっています。こうした背景を踏まえ、国内では2022年4月1日より「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」*3が施行されました。これにより、プラスチックを使用する事業者は、代替素材や再生プラスチックの使用、再資源化などが求められています。
*3 プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律とは、プラスチックを使用する製品の設計、使用、処理のライフサイクル全般において、あらゆる主体によるリデュース、リユース、リサイクルその他の再生を促進するための法律です。


LIMEX Sheet(真空成形グレード)の特長

特長1 既存の成形機で加工可能
LIMEX Sheet(真空成形グレード)の加工には、特殊な設備を必要とせず、既存のプラスチック成形機を使用できます。通常、無機物の配合率が多ければ多いほど、加工が難しくなると言われています。しかし、LIMEX Sheet(真空成形グレード)は、飲料カップなどの深絞り加工にも対応しています。

特長2 石油由来プラスチック使用量とCO₂排出量を削減
LIMEX Sheet(真空成形グレード)は、ポリプロピレン(PP)シートと比較し、石油由来プラスチック使用量を削減できます。また、原材料調達から処分(焼却)までの製品ライフサイクル全体で、CO₂を含む温室効果ガスも削減することが可能です。

特長3 幅広い用途への活用が可能 LIMEX Sheet(真空成形グレード)で成形された容器は耐熱性に優れ、電子レンジでの加熱にも対応可能です(耐熱温度:130度)。