プレスリリース
- TBM
TBM、インドネシアの化粧品容器成形メーカー最大手のPT. Kemas Indah Majuと LIMEX Pellet(射出成形グレード)の販売契約を締結
~世界的な大手化粧品ブランドの石油由来プラスチックと温室効果ガスの削減ニーズに貢献~
株式会社TBM(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:山﨑敦義、以下TBM)は、インドネシアの化粧品容器 成形メーカー最大手で日本国内及び世界大手の化粧品メーカーの製品を取扱う、PT. Kemas Indah Maju(本社:インドネシア、プレジデント・ディレクター:Urip Tjendera、以下PT. Kemas)と化粧品容器向け「LIMEX Pellet(ライメックスペレット)」の射出成形グレードの販売契約を締結したことをお知らせいたします。
炭酸カルシウムなど無機物を50%以上含むLIMEX Pelletは、石油由来プラスチックと比較し、石油由来プラスチックの使用量を最大37%削減することができ、気候変動の要因となるCO2排出量を最大28%抑えることができます。*1 LIMEXの主原料である石灰石は石油と比較し、価格の変動が少ない為、安定した価格で提供することが可能であり、多くの化粧品容器に使用されるABS樹脂やポリプロピレン(PP)の代替素材として活用できます。また、LIMEXは主原料が石灰石である為、マットで高級感のある質感と重厚感を実現することが可能であり、世界的な大手化粧品ブランドでの採用も予定されています。
化粧品業界で加速する環境負荷軽減のニーズに応えるため、PT. Kemasで取り扱う国内及び世界的な大手化粧品ブランドの品質にも考慮した上で、LIMEXの環境性能および価格競争力を評価され、化粧品容器(コンパクト、化粧品ジャー容器、リップ等の射出成形品)向けのLIMEX Pelletの販売契約締結に至りました。今後、LIMEX Pelletが使用された化粧品容器の普及を通じて、化粧品業界が抱える環境問題解決に向けて貢献して参ります。
*1 TBM 調べ | 算定範囲は、原料調達~処分(焼却)| 数値は参考値であり、保証値ではありません。
概要
世界において気候変動、資源枯渇、水資源の危機等の環境課題が急速に進行しており、国はもとより企業レベルでの対応が必至となっています。プラスチックに関しては各国が独自に規制しており、日本を含む世界170ヵ国*2がプラスチック製品の利用を禁止もしくは制限をしています。一方、人口増加や新興国の経済成長に伴い、世界のプラスチック樹脂の市場規模は2020年から2027年まで4.5%のCAGRで成長し、2027年までに5,225億ドルに達すると予測されています*3。化粧品容器は、世界中で年間120億個(ユニット)が廃棄されており、そのほとんどがリサイクルされていないと言われています*4。化粧品業界ではこの現状を変えるべく、化粧品容器のリサイクルや再生材料の利用、詰め替えパッケージの提案など、様々な施策を進めています。
LIMEX Pelletの射出成形グレードは、世界各国*5の既存設備で成形することが可能であり、石油由来プラスチックと比較してプラスチック使用量とCO2排出量の削減につながります。また、主原料である石灰石は石油と比較し、供給安定性が優れており、価格の変動(ボラティリティ)が少ない為、安定した価格での提供が可能です。
LIMEX Pellet 詳細:https://tb-m.com/limex/products/plastic/
*2 World Economic Forum
*3 Report Ocean
*4 Zero Waste Week
*5 LIMEXは世界40ヵ国以上で特許取得済み