プレスリリース
- TBM
グローバル展開の強化を図り、 ベトナムに東南アジア初の現地法人「TBM VN Co., Ltd」を設立
~東南アジア地域の製造パートナーと連携したLIMEXの生産体制を強化~
株式会社TBM(本社:東京都千代田区、代表取締役 CEO:山﨑敦義、以下 TBM)は、ベトナム社会主義共和国(以下 ベトナム)のハノイ市に現地法人「TBM VN Co., Ltd(ティービーエム・ヴィーエヌ)」を設立したことをお知らせ致します。TBM VN Co., Ltd は、TBMにとって初の東南アジア地域における現地法人になります。
プラスチックや紙の代素素材LIMEXは、枯渇リスクが低く、経済的な要因によって供給、価格が左右されにくい石灰石を主原料とすることで、従来の石油由来プラスチックと比較して、石油由来プラスチックの使用量とCO2の削減が可能です。また、LIMEX Pelletは既存のプラスチックの製造設備で生産を行い、プラスチック製品の成形加工を行う既存の設備でLIMEX Pelletを使用したプラスチック代替製品を製造可能です。現時点においても国内の自社工場(宮城県白石市、多賀城市)だけでなく、国内外の提携工場にて、LIMEX Pelletの生産及び製品化を行っています。
今回の現地法人設立を機に、現地の製造パートナーとの連携によって価格競争力と生産体制を強化し、ベトナム国内の成形メーカーに対する販路拡大を通じて、LIMEXのグローバル展開を推進して参ります。
背景
世界的に気候変動、資源枯渇、水資源の危機等の環境問題が急速に進行しており、国はもとより企業レベルでの対応が必至となっています。特に、プラスチックに関しては各国が独自に規制しており、日本を含む世界127ヵ国1がプラスチック製袋の利用を禁止もしくは制限しています。
近年ベトナムでは、プラスチック産業の成長が著しく、2019年には年間約880万トンの製品を生産し、この産業はベトナムGDPの6.7%2に相当します。その一方で、ベトナム政府は、使い捨てプラスチック製品の使用停止の方針を掲げており、2020年にはプラスチックごみの最小化、リユース、リサイクルを含め適正な処理について規定した、環境保護法改正案が国会で可決されました。また、イギリスで開催された国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)首脳級会合にて、2050年までに温室効果ガスの排出量実質ゼロ(カーボンニュートラル)を目指すと表明しています。
1 UNEP「Legal limits on single-use plastics and microplastics」
2 THE WORLD BANK「Market Study for Vietnam: Plastics Circularity Opportunities and Barriers」
現地法人設立の背景
ベトナムには、LIMEXの主原料である石灰石が豊富に存在し、原材料のサプライヤーやコンパウンドメーカーが数多く存在します。世界中でプラスチックに関する環境問題への対応が求められる中、現地法人TBM VN Co., Ltdを設立する背景として下記の理由が挙げられます。
・現地法人の技術スタッフによるLIMEX PelletのOEM生産を行う製造パートナーへの品質管理及び生産管理を強化し、更なる生産体制の拡大に向けた新規の製造パートナーの開拓を推進します。
・これまで日本法人で行ってきたベトナム産のLIMEX Pelletの出荷業務を現地法人が担うことで、サプライチェーンの効率化を実現し、顧客のニーズに合わせた柔軟な製品提供を可能にします。
・世界各地にプラスチック製品を提供してきたベトナム国内の成形メーカーに対して、現地法人の販売スタッフによるLIMEX Pelletの販売を強化します。