環境表示の発行・運用
TBMは、サステナビリティ革命の実現に向けて、石灰石を主原料とした新素材「LIMEX(ライメックス)」など環境配慮型の素材および製品の開発、製造、販売を行っています。それらの環境影響については、素材・製品のライフサイクル各段階での環境負荷を科学的かつ定量的に評価するライフサイクルアセスメント(LCA)という手法を活用し、その可視化と情報開示に取り組んでいます。
また、当社の素材・製品を使用される事業者、購入される消費者に、正しくその環境性能を伝えるために、環境省の定める「環境表示ガイドライン」に則り、環境表示を実施しています。
「環境表示ガイドライン」はこちら
「LIMEXのページ」はこちら
環境表示の役割
消費者が環境に配慮した
商品であると認識して
選択・購入できる
消費者の分別・回収の
際に識別を容易にし、
リサイクルを促進する
採用事業者の環境対策の
姿勢が伝わり、
信頼や共感を得られる
LIMEX訴求表示(LIMEX製品対象)
TBMが開発した新素材「LIMEX」を使用し、製品全体で炭酸カルシウムなど無機物が50%以上(重量比)含まれる製品に使用可能な環境表示です。
LIMEXは、資源保全や脱炭素に貢献しながら石油由来プラスチックや紙を代替できることに加え、リサイクルが可能な環境配慮素材です。LIMEX訴求表示を製品に記載することで、消費者に環境配慮の姿勢を適切に伝えられるほか、資源循環を視野に入れた持続可能な社会づくりへの取り組みを訴求できます。
石灰石から生まれた環境配慮素材:LIMEX
⽯灰⽯が主原料のLIMEX素材は、環境に配慮したプラスチックや紙の代替製品をつくることができ、⽯油や⽔、森林資源の保全や、製品のライフサイクルにおけるCO2を含む温室効果ガスの排出量を削減できます。
プラスチック代替
紙代替
石油資源
GHG排出
水資源
森林資源
LIMEX Pelletの環境性能
LIMEX Pelletは、多様な成形方法に対応でき、真空、射出、インフレーション、ブロー成形などの成形方法ごと、ご希望の用途に応じて物性値の異なる多様なグレードを取り揃えています。既存の石油由来プラスチックのペレットと比較し、GHG排出量や石油由来プラスチックの使用量を抑えられます。
◆ 成形用途別LIMEX Pelletと石油由来プラスチックのGHG排出量比較
【算定条件】• 機能単位:1kgのペレット(希釈していないMBも含む)
• スコープ:[原材料調達・ペレット化]~[輸送]~[処分]
• 輸送:日本国内では300 kmのトラック輸送を想定。海外製造品は海上輸送も加味。
• 処分:一般廃棄物として焼却を想定※成形工程は加味していない
• 算定年:2022年・2023年
◆ 石油由来プラスチック削減量
削減率[%]=(LIMEX品-比較対象品)/
比較対象品*100
LIMEX Sheetの環境性能
LIMEX Sheetは、紙と比較し、工場における水利用量を約97%削減することができます。また、自社製造拠点の「白石工場」と「多賀城工場」では、実質「100%再生可能エネルギー由来」「CO2排出係数ゼロ」の電力を使用し、GHGの排出削減に取り組んでいます。TBMでは、温室効果ガス削減に対する「科学的根拠に基づく目標(SBT)」認定の取得や、 AmazonとGlobal Optimismが共同で立ち上げた「The Climate Pledge」への署名など、国際的なイニシアチブへの参加で、脱炭素社会の実現に向けた活動を促進しています。
※工場での年間水利用量(生活用水15%分を除く)を年間生産量で除した値(生活用水の推定量は東京都「給水設備設計・施工基準」の「建物種類別単位給水量・使用時間・人員表」よりも小さい値)(出典)紙・板紙生産トン当たりの新水利用原単位の推移:日本製紙連合会
LIMEXの定義
LIMEX素材:炭酸カルシウムなどの無機物を50%以上含む、無機フィラー分散系の複合素材
LIMEX製品:LIMEX素材 を使用し、製品全体で炭酸カルシウムなど無機物が50%以上(重量比)含まれる製品
LIMEX(中間製品)
LIMEX製品
LIMEX製品であることを表示できる「LIMEX訴求表示」
持続可能な社会づくり、環境意識が高まる中で、LIMEX訴求表示を製品に記載することは、ユーザーへの環境性能に対する適切なコミュニケーションや、資源循環を視野に入れた製品の素材認識に役立ちます。
プラスチック代替製品専用
紙代替製品専用
炭酸カルシウムを配合した環境配慮素材
炭カル配合ラベル
TBMが提供する炭酸カルシウムを配合した素材を使⽤し、
「プラスチックの使⽤量」、「CO2を含む温室効果ガスの排出量」の
削減効果の⾒込みが、使⽤条件を満たす際に表⽰できる環境ラベルです。