プレスリリース

  • CirculeX

再生材料を98%使用した「CirculeX」製包装材が、ミズノで取り扱うスポーツアパレルの衣類用包装材として採用

~捨てられるはずだった国内の廃プラスチックを活用し、CO₂排出量の削減に貢献~

株式会社TBM(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:山﨑敦義、以下TBM)の、使用済みペットボトルキャップやストレッチフィルムを原料とした再生材料98%の「CirculeX(サーキュレックス)」製包装材が、ミズノ株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:水野明人、以下ミズノ)が取り扱う一部の国内生産スポーツアパレルの衣類用包装材に採用されました。2022年6月より、順次切り替えが進められていきます。

CirculeX製包装材は、材料に国内の使用済みペットボトルキャップとストレッチフィルムを使用することで、バージン材料の利用を最小限に抑えています。また、原材料調達から廃棄にわたる製品ライフサイクル全体で従来品と比較し、CO2を含む温室効果ガス排出量を約41%削減することができました。

ミズノは2050年までにカーボンニュートラルの実現を目指しており、この度は、衣類用包装材の素材切り替えを検討する中で、CirculeX製包装材の環境性能を評価いただき採用に至りました。


背景

世界では約63億トンの廃プラスチックが廃棄されており、そのうち79%は埋め立て、もしくは自然環境に流出していると言われています。日本国内では、リサイクル(焼却することで熱エネルギーを回収する「サーマルリサイクル」を除く)されているプラスチックは、約200万トン(約24%)と少なく、「マテリアルリサイクル」されている約173万トンのうち、約136万トン(約78.5%)は海外に輸出されており、日本の実質的な廃プラスチックにおけるマテリアルリサイクル率は全体の約4.5%にとどまります*1。しかし日本で主流の焼却することで熱エネルギーを回収するサーマルリサイクルは、欧米の基準ではリサイクルとして認められていません。プラスチックのリサイクルが進まない現状を踏まえ、2022年4月に「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律(プラ新法)」施行され、プラスチック使用製品を製造・販売する事業者に対して、それら製品の自主回収と再資源化が求められています。
*1 2020年 プラスチック製品の生産・廃棄・再資源化・処理処分の現状 (一般社団法人プラスチック循環利用協会)


CirculeX製包装材の特長

特長1 バージン材の使用量を削減
CirculeX製包装材は、原材料に使用済みペットボトルキャップやストレッチフィルムを使用することで、バージン材の使用量を最小限に抑えています。

特長2 CO₂排出量の削減に貢献
バージン材の利用を抑えることにより、原材料調達から廃棄にわたる製品ライフサイクル全体で、CO₂排出量を大幅に削減することができます。

特長3 繰り返しのリサイクルが可能
CirculeX製包装材は、分別・回収することでCirculeXとして再資源化することが可能であり、包装材や新たな製品に生まれ変わらせることができます。