LIMEX(ライメックス)は、炭酸カルシウムなど無機物を
50%以上含む、無機フィラー分散系の複合材料です。
日本で生まれたLIMEXは、紙・プラスチックの代替製品を成形可能です
石灰石。英語でLimestone。地球上にほぼ無尽蔵にあり、
人類が長く見過ごしてきたこの素材が大活躍する。そんな未来が、もう始まっています。
LIMEXの原料である石灰石は埋蔵量も多く、日本でも100%自給自足できる資源です。また世界各地の埋蔵量も豊富で、かつ高効率でリサイクルも可能なため、ほぼ無尽蔵と言っても過言ではありません。どこにでも豊富にある、決して貴重ではない資源だからこそ、未来を救える。私たちはそう考えています。
SDGsは、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標です。持続可能な世界を実現するための17のゴールから構成されていますが、LIMEX事業は、以下の8つの項目に貢献が可能です。
資源を最大限に活用し、資源の価値を持続的に再生、
再利用し続けるサーキュラーエコノミー。
わたしたちが進む未来は、ここにあります。
石灰石と植物由来樹脂を使用した、Bio LIMEX
ビニール袋や使い捨てのプラスチック製容器の使用が禁止されるなど、プラスチックを巡る法規制が各国で進んでいます。LIMEXは、石灰石を主原料に石油由来樹脂と構成されていますが、石油由来樹脂をバイオ由来の素材に置きかえた「Bio LIMEX」を開発しました。石油由来樹脂をほぼ使用せず、石油・水・森林資源の保全やCO2排出の削減に貢献し、安価な石灰石を主原料にすることで、原料コストの削減も実現します。2019年6月に開催されたG20大阪サミットの運営品として、Bio LIMEX製のゴミ袋が採用されました。
リサイクルの先を行く、アップサイクル
アップサイクルとは、従来から行なわれてきたリサイクル(再循環)とは異なります。単なる素材の原料化、その再利用ではなく、元の製品よりも次元・価値の高いモノを生み出すことを最終的な目的とした持続可能な「モノづくり」の新たな方法論です。LIMEXの場合、紙の代替製品となるLIMEXシート製品からプラスチックの代替製品の原料となるLIMEXペレットを製造し、プラスチック代替の成形品をつくります。
>Bio LIMEX Bagをアップサイクル、再製品化した「LIMEXランチプレート」(セブン-イレブン・沖縄)
>LIMEXの資源循環モデル(セブン&アイ・フードシステムズ、リコージャパン、TBM)
>かながわアップサイクルコンソーシアム
>ブラインドサッカー協会
LIMEXの明日
欧州委員会は、2030年までに、使い捨てのプラスチック包装を域内で無くし、すべてを再利用または素材としてリサイクルすることを目指す目標を打ち出しました。LIMEXはこの時代の変化をチャンスと受け止めます。リサイクルのインフラ環境が整っている欧州等の国や地域の環境政策のニーズを踏まえて、LIMEXのアップサイクルのモデルを構築、使い捨てプラスチックの用途については、Bio LIMEXの普及を推進していきます。