LIMEX

BUSINESS

資源循環プロジェクトとは

単なる素材メーカーの立ち位置に留まらず、
石灰石という豊富で安価な資源を基にしたLIMEXと
社会問題化する廃プラスチックを用いたCirculeXの事業を通じて、
企業や自治体と連携し、新たな環境配慮素材の展開と、
資源循環の促進を目指します

焼却大国日本の廃プラリサイクル率は約25%。

国内において2020年に有効利用された廃プラスチックの割合は約86%(710万t)とされていますが、そのうち欧米ではリサイクルと認められていない、ごみを焼却するサーマルリサイクル(エネルギー回収)の割合は、有効利用されているプラスチックのうち約71%(509万t)を占めています。つまりは、家庭や事業者でごみが分別されていても、多くの廃プラスチックが焼却処理されています。日本ではごみを埋め立てる土地が少ないという理由から、焼却施設が世界的に見ても圧倒的に多く集まっており(世界の約70%)、国内の廃プラスチックのうち、焼却せずにリサイクル率として算出される割合は約24%に過ぎず、OECD加盟35か国のなかで28位です。

全世界において日本が占める焼却施設は約70%

日本政府が発表した「プラスチック資源循環戦略」では、廃プラスチックをプラスチックのまま原料にして新しい製品をつくる技術であるマテリアルリサイクル(再生利用)が推進されており、2030年までにプラスチックの再生利用を「倍増」することが掲げられています。マテリアルリサイクルは、廃プラスチックを焼却しないことからサーマルリサイクルと比較して資源消費の観点からも重視されており、発電焼却によるサーマルリサイクルと比較してCO2排出量の削減効果は約2.3倍に向上するなど、優位な点が存在します。なお、日本のマテリアルリサイクルのうち、約78%(138万t)は海外への輸出依存によるもので、日本の実質的な廃プラスチックにおけるマテリアルリサイクル率は約4.5%です。

国内の実質的なマテリアルリサイクルは約12%

マテリアルリサイクルを推進するLIMEX。

資源の循環的な利用及び適正な処分にあたり、環境省の循環型社会形成推進基本法では、マテリアルリサイクルがサーマルリサイクルと比較して優先順位が高いものと示されています。現在、マテリアルリサイクルが可能なLIMEXはそのリサイクル事例が国内で増えています。例えば、LIMEX Sheetを製造する過程で生じる端材を再ペレット化した「LIMEX R Pellet」を利用して文房具や建築資材などの射出成形品が再製品化されています。「LIMEX R Pellet」は、石油由来のプラスチックであるポリプロピレン(PP)と比較して、リサイクル時にメルトフローレート(MFR)やシャルピー衝撃強度の物性が劣化しにくい特長があります。その他、使用済みのLIMEX製品を再ペレット化した「LIMEX UP Pellet」をトレイやランチプレートに加工するなど、マテリアルリサイクルを促進しています。また、欧州の大手選別機器メーカーと共同で光学選別機を用いた、LIMEXと石油由来のプラスチックの選別を検証したところ、異なる素材として検知、選別することが出来ました。TBMは世界全体で高まるプラスチック代替素材や再生材料へのニーズに応えるべく、LIMEXと併せて廃プラスチックの回収を進めて、LIMEXや使用済みのプラスチックを原料として再生利用したCirculeXを通じて、マテリアルリサイクルを推進し、サーキュラー・エコノミーの実現を目指します。 *MFR:熱可塑性樹脂の溶融時の流動性を表す数値
*シャルピー衝撃強度:材料に衝撃が加わった時の靭性(粘り強さ)や脆性(もろさ)を表す数値

資源循環プラットフォーム構築事業

一般消費者向け及び事業所向けの資源循環をコーディネートする事業。その第一弾として、オフィス等の事業所を対象とした 法人向け資源循環サービスから開始。将来的には、小売店等を通じて一般消費者からも回収する資源循環サービスの展開を予定しています。さらに、資源循環の状況をトレースするトレーサビリティサービスや、アップサイクル品の製造業者と利用会社をマッチングするサービスの構築を目指しています。本サービスのブランド名を「MaaR(マール)」とし、さまざまな資源が循環(まわる)する世の中を作っていきます。

オフィス等の事業所を対象とした従業員参加型の資源循環サービス

プラント事業

神奈川県横須賀市において、使用済みLIMEXや廃プラスチックを回収、自動選別・再生する国内最大級(処理能力:年間約4万トン)のリサイクルプラントを、2022年秋の稼働を予定しています。「横須賀市ゼロカーボンシティ」を宣言している横須賀市と連携し、使用済みのLIMEXや廃プラスチックのマテリアルリサイクルする実証実験を進めています。

LIMEXは単一素材で設計された製品と同様、既存のリサイクル設備でも容易にリサイクルが可能であるため、既存のリサイクル設備を活用したマテリアルリサイクルの取り組みを、これまでも多く行ってきました。TBMは今後も、自治体や事業者による資源循環の取り組みの中で、流通したLIMEX製品の回収・再生を推進して参ります。

企業との取り組み事例

自治体との取組事例